ヘビ型ロボット Soryu-C イタリアの地域暖房設備点検に活用

株式会社ハイボット(本社:東京都品川区、代表取締役社長 ミケレ グアラニエリ、以下「ハイボット」)のヘビ型ロボット Soryu-C が、イタリア北部の都市ブレシアにある、A2A 社が管理運営する地域暖房設備の点検に活用されたことを報告します。

Soryu-C は、地中に埋設された配管設備や人の手の届きにくいインフラ設備などを点検する用途に開発され、半自動式のリールユニットにつなぎ、テザーで吊り下げられながら、地上に開けられた細い貫通口を通って、地中配管設備に到達することができます。Soryu-C には複数のカメラを搭載されており、ロボットのナビゲーション、配管設備の検査、3D マッピングの生成に使用されます。また、モバイルプラットフォームとして、センサーなどのデバイスを追加で取り付けるなど、拡張性高く設計されています。

地中配管点検を行うには、道路に穴を掘り、地上からアクセスする必要があり、点検が難しいとされています。A2A 社は今回 Soryu-C を使用することにより、マンホール入口から地下配管に到達することができ、「穴を掘る、点検する、穴を塞ぐ、道路の再舗装」といった、道路交通に影響がでる、通常数週間必要とされる一連の作業を省略することができました。


A2A 社はイタリアとギリシャで、再生可能エネルギー、電力、ガス、水道、廃棄物等の設備管理を行っている企業です。地下に張り巡らされた暖房設備の配管網は、狭いスペースに敷設され、都市の地下数キロメートルにわたって分布しています。これらの配管設備のメンテナンス作業は、道路交通規制や、暖房サービスの一時停止が必要になるなど、常に高いコストとスケジュールの制限がかかっていました。


A2A 社は、Soryu-C を使用することで、地下暖房のインフラ設備点検を効率的に実施し、業界の脱炭素化を実現する可能性を切り開きました。このように、Soryu-C はフレキシブルな設計により、埋設された設備や人が立ち入ることが困難で危険なインフラの点検を得意としています。

ハイボットは、東京に本社を構えながら新たに開設された欧州子会社(ハイボットヨーロッパ GmbH)を通じて、ロボット工学を活用しながらより安全な世界を実現することに邁進し、今回のソリューション及びその他のロボットソリューションによるサービスの提供を拡大していきます。

◆A2A 社 ニュースリリース

今回の取り組みは、A2A 社のニュースリリースにも掲載されています。(リンクはこちらから)

<会社概要>

会社名:株式会社ハイボット
所在地:東京都品川区北品川5-9-15
代表者:代表取締役社長 ミケレ グアラニエリ
設立日:2004年4月15日
コーポレートサイト:https://www.hibot.co.jp/

東京工業大学の広瀬茂男教授、ミケレ グアラニエリ、パウロ デベネストを中心とする創業メンバーによって、先端科学技術の産業応用を目的に 2004 年に設立されました。ハイボットはこれまで、極限環境におけるロボット技術の開発に特化してきました。また、AI を搭載した遠隔操作ロボットを製造・開発し、人間が過酷な環境で行う現場作業から解放されるソリューションを提供しています。ハイボットが製造してきたロボットは、捜索・救助活動や福島第一原子力発電所の廃炉作業等の現場に利用されています。

<お問い合わせ先>

広報チーム(飯島、炬口)
電話番号: 03-5791-7526
E-mail : press@hibot.co.jp

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