Terna社、ケーブルおよびインフラメンテナンスにロボット技術を導入―hibotとのテストを実施

10月、トリノ‧ロンディッソーネの変電所において、Terna社(以下、Terna)と共同で実施した動作テストが成功裡に完了。Ternaは現在、約70件のイノベーションプロジェクトを推進しています。

ロボット技術は産業分野から未来のスマートホームに至るまで、さまざまな用途に応用が進んでいます。スマートホームでは、人型ロボットが家事やその他の作業を担う可能性もあります。一方で、インフラメンテナンス分野もロボット技術が試験されている注目の分野です。その一例が、イタリア全国の送電網管理者であるTerna(イタリア‧Terna S.p.A、CEOジュゼッピーナ‧ディ‧フォッジャ氏)と弊社hibot(東京‧株式会社ハイボット、CEOミケレ‧グアラニエリ氏)との共同プロジェクトです。今般hibotはTernaとともに、架空送電線の導体やガードワイヤを移動しながら作業可能なロボットのプロトタイプを開発しました。このように繊細な環境においても、ロボットは送電中の電線でメンテナンス作業を実施できる性能を備えています。

Ternaのロボットの仕組み

10月末、トリノ‧ロンディッソーネ変電所で、hibotとTernaはロボットの動作テストを成功裡に完了しました。この作業では、プロトタイプの現状機能を確認し、送電線にプレフォームスティックを取り付ける実証実験を行いました。また、ロボットは自動化された搭載装置を使い、ガードワイヤに警告球(空中マーカーボール)を取り付けることにも成功しました。

「hibotと共同で開発しているこのようなロボットソリューションは、当社のスタッフを支援するとともに、日々イタリア全土で行っている設備メンテナンス作業において、さらに高い安全性を確保するものです」と、Ternaのイノベーション部門責任者カルラ‧ナポリターノ氏はコメントしています。「このプロジェクトは、わたしたちが継続的に取り組んでいる進化と革新、そして業務の効率化を図るという使命の一環でもあります。最先端技術の開発を通じて、インフラの性能向上を促進し、全国の電力網に大きなメリットをもたらすことを目指しています。」

Ternaの革新プロジェクトの取組

この架空送電線メンテナンスロボットのテストは、実験室でのテストおよび2024年初めにビエッラ‧ベルティニャーノの「テストフィールド」で行われたフィールド試験に続くものです。今年6月には開発したソリューションに関する特許出願を行いました。今後の計画として、ロボットのさらなる機能拡張と送電線への設置最適化を特徴とする新たな開発フェーズが予定されています。最終的は2025年までにプロトタイプを完成させ、この革新的なソリューションの導入を進める予定です。

Ternaが現在進行中の革新プロジェクトは約70件に上ります。同時に、Ternaは技術革新に特化した関連会社「Terna Forward」を通じて活動を展開しており、5000万ユーロの予算が充てられています。同社は2024年3月から9月にかけて、主要分野において複数の投資を実施し、スタートアップや革新的な中小企業への直接投資を4件完了しました。

<ハイボット:会社概要>

会社名:株式会社ハイボット
所在地:東京都品川区北品川5-9-15
代表者:代表取締役社長 ミケレ グアラニエリ
設立日:2004年4月15日
コーポレートサイト:https://www.hibot.co.jp/

株式会社ハイボットのプレスリリース⼀覧

【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】
株式会社ハイボット 広報担当:千葉
電話:070-3354-4934
メールアドレス:miki-chiba@hibot.co.jp

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